音楽の中の安心感

音楽の中の安心感

ふと音に包まれるとき

音楽を聴いている時の安心感って、どこからくるんだろう。

たとえば、忙しい日の帰り道にふと流れてきた曲。

あるいは、子どもの頃に聴いた覚えのあるメロディ。

何気なく流れているはずなのに、その音があるだけで、

ふっと呼吸がゆっくりになるようなことがある。

音楽は触れられないのに、まるでやさしく包まれているみたいな。

そんなふうに感じる瞬間って、どこから生まれてくるんだろう?

安心感は安定から生まれる

きっとそれは、「安定感」からきているんだと思う。

リズムが整っていたり、音の流れに予想がついたり、

急に大きな音が来ない、優しい音の空間。

それらが少しずつ、心を落ち着かせてくれる。

驚かされないこと”って、案外とても大きな安心になるのかもしれない。

音が予想の中にいてくれるだけで、心が「こうしていて大丈夫」と思える。

でも安心だけでは足りなくなる

でも、全部が予想通りだと、ちょっと物足りなくなってしまうこともある。

まるで、完璧に整った部屋にずっといると、ふと息苦しくなるように。

だからこそ、音楽の中にほんの少しだけ、いたずらのような音があると、

その安心感は、むしろ深まっていく気がする。

「安心」と「ちょっとしたいたずら」

好きになる音楽には、たいてい「安心感」がある。

でも、それはただ穏やかで、何も起きないという意味ではない。

たとえば、メロディの中にちょっとだけ思いがけない音が混ざっていたり、

和音が少しだけずれて聴こえたり。

そんなふうに、「安心」と「ちょっとしたいたずら」が同居する音楽に、

とても惹かれてしまう。

安心感の奥にあるひそかな余白

音楽の安心感って、不思議なものだなと思う。

ただ静かだったり、優しかったりするだけじゃなくて、

どこかにほんの少しだけ、意外性やひそかな“いたずら”がある方が、

もっと深く、心の奥に染み込んでくる気がする。

安心だけではなく、少しの意外性やちょっとしたいたずらのある音楽もいいものだと思う。

そういう音に出会うと、楽しい気分になってしまうようなそんな瞬間があります。

今日もそんな音を、そっと探しています。

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